新卒で教師はもったいない？新卒カードで教師になるデメリットを解説

旧帝大学を卒業したにも関わらず新卒カードを切って教師になった僕が「新卒で教師はもったいないのか」について解説します！

僕のプロフィールはこんな感じ↓

結論を言うと、29歳になった僕は新卒カードを切ったことをめちゃくちゃ後悔しています！

初めて教員になった22歳から4年間ほどはすごく楽しく教員生活を送ることができていました。しかし、周りの一流企業に就職した友達と比べて、僕が身につけたスキルはかなりニッチなものでお金を稼ぐということができなかったんです。

一流企業に勤めて友達は年収が1500万など高額を稼いでいて、どんどんどんどん自分のスキルを身につけている感じがしました。これが怖かった。能力に差が開いていく一方で、、、

最初の頃こそ楽しかったけど人生トータルでみると新卒カードはもったいなかったなぁ、いつでも教師になれたしなぁという気持ちが勝ってしまっています。

そんな後悔に苛まれる僕が新卒で教師になるデメリット＆メリットを解説して行きます！大学生のみなさんは読んで進路決定の羅針盤にしてください！

新卒で教師になるデメリット

新卒カードがマジでもったいない！

大学生の頃は僕は全然気づいていなかったんですが、新卒カードは「大手企業に一発で入れる魔法のカード」です！

日本は現在も大手の新卒を採用する文化がかなり盛んで、新卒のポテンシャル採用を重視する傾向が強いです。

大手企業は転職で中途採用されるためにはそれなりのスキルを持っていないと採用されることがないため、新卒以外だと20代で大手に行くのはかなり難しいという現実があります。

特にいい大学に行っている人ほど新卒カードの価値が高く、めちゃくちゃもったいないので考え直した方が良いです。（逆にFラン大学に行っている人にとっては公務員の給料はかなり高いものなのでむしろ教師の方がいいです）

僕はマジで旧帝大の新卒カードを切った22歳の自分をぶん殴ってやりたい気分です！（笑）

教師はいつでもなれる

Twitterで#教師のバトンが炎上するなどSNS上で教員のブラックな働き方が問題視されていて、給料に見合ってない過酷な労働ということで採用試験の倍率がどんどん下がっています。

今めちゃくちゃ教員になりやすい時代になってる！！

そのため教師は頑張ってなる職業ではなく、少しの努力でなれる職に成り下がっている面があります。おいおいふざけんな！俺頑張って入ったんだぞ！（笑）

なので、新卒カードで勝負して良い企業を目指してからダメだった場合に教員に転職、もしくは新卒カードで企業に入ってから数年後、数十年後に教員に転職という流れが新卒カードを無駄にしないベストな方法です♪

教職で身に付くスキルが限定的

教員をすることで身につくスキルが「子供の育て方」や「褒め方と叱り方」「勉強の教え方」などのビジネス系では役に立ちにくいものになっています。

だから、転職する際に「物事を説明するスキル」「ブラック労働にも耐えられるスキル（笑）」などは評価されますが、ビジネスとしてお金を稼ぐスキルやプログラミング、営業の仕方などを知らないので年を取るほど教員からの転職は難しくなりがちです。

だって、ビジネスに必要なのは戦略を立てたり、マーケティングする力だもん。

ただ、やはり教員→民間の転職より、民間→教員の転職のほうが手軽で可能性が高いことは否めません。

でも、教員のスキルはビジネス以外ではめちゃくちゃ有用だと思っています。だって僕は、子育てしようと思ったら今まで全然うまく育てられていない生徒のことを見てるから（悪口）めっちゃうまく育てられそうな自信あるもん！

教員の子育てスキルは最強

お金を稼ぐ思考が身に付かない

教員は公務員だから「勤務してさえいれば」お金をもらうことができるし「クビにならない」という安心感もあります。だからこそお金を稼ぐために一生懸命になるという経験は全くありません。

正直、決められたことをやっているだけでも同じだけの給料が入ってくるし、どんなに優秀で頑張っていても給料はほとんど増えません。だから残業する先生が多いこと多いこと。

一生教員をするつもりならいいですが、いつか民間企業に行きたい・起業して独立をしたいと思っているならお金の知識を身に付ける手段を考えておかなければいけません。

ちなみに、20代なら無料で教えてもらえるプログラミングはオススメです＞＞29歳まで無料で学べるプログラミングスクールはプログラマカレッジで決まり！

僕が教員をしながらやっている資産形成はこちら＞＞教師・公務員でもOK！資産形成方法を現役教員が解説！【手軽に月５万お得♪】

研修がない

一般企業の場合、３か月ほどの研修期間を経て実際の業務に取り組むことがほとんどです。この期間はビジネスマナーやパソコンの使いかたなど業務に必要なスキルを教えてもらいながら給料をもらうということができます。

しかし、教員にはそういった制度はかなり少なく初めて先生になった人に行われる「初任者研修」があるっちゃありますが、僕もそうでしたが4月1日から勤務が始まり4月7日ごろには入学式を迎える働き方になっています。だから経験した後の研修なんです！意味ねぇ！！

新卒で教師になるメリット

逆に僕が教師になって良かったというメリットをご紹介します！

若いほど生徒との距離が近い

新卒の場合は22歳と若い年齢で生徒と関わることができます。そして生徒は若い先生が大好きです！

最初の3年間は周りの先生方が助けてくれたのもあって（クラスも問題児がいなくて平和なクラスを持たせてもらった）生徒と一緒に部活をしたり、子供のようにスキーをしたりすごく楽しむことができました。

この一緒に1年生から3年生まで上がってきた3年間は本当に楽しかったです！なにものにも代えられません。

しかし、最初の3年間を終えて25歳になって、新しく担任をしたときは一番若い先生の方が人気で生徒がたくさん集まっていましたし、一番楽しい思いを出来るのはやはり学年で一番若い先生だなぁ～と思っています。

だからこそ大卒の一番若いときに中学生の担任をできたのはすごくいい経験でしたし、今でも思い出に残っている楽しい3年間でした。きっと30歳で教員になってもあの体験をすることはできません。

平均よりは給料が高い？

給料を大卒の平均額と比べるとほんの少しだけ高い印象です。ただやはり大学のレベルによっては給料が低いと感じる場合も多いです。

厚労省の出している新卒の月給

僕の実際の給料の移り変わりはこちら>>現役教師が給料・手取り・年収を暴露！公務員の給料システムも解説！ |

僕は「新卒カードを切るべきではなかった」が70％

29歳になった僕の感想はやはり「教師に新卒カードはもったいなかった」です。

もちろん、最初の3年間は中学教員としてすごく楽しく生活をすることができていましたが、新しい学年になって生徒も一新して気持ちも新しくなるかと思ったらそうでもなかったからです。

教員生活5年目ぐらいになると新しい生徒会の仕事のなどが増えてやれることの幅が広がってはきましたが、それでも同じ授業を教え続けている、ほかの業種に比べてスキルが伸びにくい、給料が増えないのに残業が多いなど、教員の仕事の悪条件が楽しさに対して上回ってしまいました。

新卒の頃はずっと教員を続けるものだと思っていましたが、いざやってみると教員の悪いところが見えてきてずっとは続けられないなと感じるようになってしまいました。

その結果、教員の仕事から転職することになったし、新卒の頃から大手企業を目指してもうよかったのではないかと後悔することもあります。

まぁその後悔も70%で、新卒カードを使っても楽しい仕事に出会えなかった可能性もあるし、最初の３年間は超絶楽しく仕事をすることができたので30%は満足もしています。

大学生の頃にやっておけばよかったと後悔していること

大学生のころにやっておけばよかったなあと思うことは勉強ももちろんなんですが「一般企業への就活」を経験しておけばよかったと後悔しています。

最初から教員をやるのと色々な企業を見てから納得して教員をやるのとで、教員に対するモチベーションが変わるなぁと身に染みて感じます。

僕は中学教諭を経験してからIT企業に転職し、また高校教諭に戻ってきています。最初転職したときは、教員以外の世界のことを知りたいと思い外の世界に出ましたが、実際入ってみると教員の方が良かったなと感じまた戻ることになりました。

IT企業に勤めた一年間も大学生の頃にインターンなどを就職活動をして、民間企業のことを知っていたら必要なかったのかもしれないなぁと思うと大学生の時にもっといろいろな経験をしておくべきだったと思います。