残業が多すぎて身体的につらい、、
最近Twitterやニュースでも教員の働き方が問題になり、うつ病や過労死ラインの話が多くでるようになりました。
NHKニュースより
教員の長時間労働の是正が課題となる中、実質的な時間外労働の平均が小中学校や高校でいずれもいわゆる「過労死ライン」の月80時間を上回り、小中学校では3人に1人が休憩時間は「0分」と答えたことが教職員組合の調査で分かりました。
この中で、ことし1学期の平均的な1週間の勤務状況を尋ねたところ、持ち帰り残業を含めた実質的な時間外労働の平均は月当たりの換算で
▽中学校で120時間12分▽小学校で90時間16分▽高校で83時間32分となりました
日本教職員組合の西嶋保子労働局長は「昼休みや放課後に休憩時間が設定されているが、給食や部活動の指導で実際にはとれない。目の前の子どものためとなると切り詰めにくく、根本的な業務削減が行われない中で限界がある。平均が『過労死ライン』を超えている危険性を国として認識して取り組んでいただきたい」と指摘しています。
教員の時間外労働 平均で過労死ライン超 “休憩0分”も 日教組 | 教育 | NHKニュース
僕も中学・高校教師と経験した時に残業時間が100時間を超える月の多くありました。(中学の方が大変)
でも、僕が持っている教師の仕事に対する不満は時間以外にもたくさんあります!
今回は僕の素直な教師の仕事のつらいところや大変なところとお伝えします!
これから教師になろうとしている人の参考になったり、現職の先生の共感をもらえたら嬉しいです♪
先生たちは共感してくれるはずっ!
旧帝大理系卒業→念願だった中学校の教諭として6年働く→仕事が嫌になって転職エージェントで転職活動→IT企業に転職→退屈で1年で再転職→高校の採用試験を受け合格!高校教諭1年目
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教師の不満点
僕の教職の不満点を5つ挙げるとこれらです!マジで許せなくて転職を決意したレベルです!
- 残業が月100時間も超えてて意味不明
- でも残業代がでない
- スキルアップがしづらい
- 近年、保護者や生徒の方が立場が上になってる
- やりたくないこともやらないといけない
残業が多すぎる
教員の残業時間は半端なく多いです(# ゚Д゚)
特に若い先生ほどわからないことだらけなのに、担任としてベテランの先生と同じように扱われなければならなかったり、授業準備もベテランと違って0からスタートしなきゃいけないから最初の3年間は本当に大変でした。
初めての出勤から5日後には入学式の呼名するんだもの
最初の3年は残業時間が80時間や100時間を超えている時もざらにありましたね。
中学教師にとっては部活動が大変で、最近減っているとは言えかなり大変です。高校生と違って部活中は先生がついて見ていなければならず、夏場は部活が勤務時間を遥かに超えた18時頃に終わるので、この時点で2時間以上の残業は確定していて、部活後に学級のことや授業準備をするので意味わからんほど残業が多くなってしまいます。
部活が本当にジャマ
僕のスケジュールはこんな感じでした
勤務時間は8時~のはずなのに生徒の登校開始は7:40~、、、
生徒が来る前に打ち合わせで確認等。僕はギリギリに来るけど、7時過ぎで半分くらいの先生が職員室にいる!
勤務開始の8時に生徒を迎え終わっても来ていない生徒の家へ電話連絡をする。休むんならそっちから連絡してこいよ!なんでわざわざ連絡せんといかんのだっ!(# ゚Д゚)
最近はタブレットの導入で電話ではなくメールでやり取りできたのはgood!
8時半から午前中の授業が始まります。休み時間が所々ありますが基本的に休む時間はなく、生徒と話したり次の授業の場所に行ったり僕の場合は理科の授業だから理科の実験の準備をしたりしました。
午前中は生徒の集中力も自分のやる気もあるので楽しく授業をすることができます。
午前中はやる気あるんだよなぁ(笑)
給食と昼休みの時間がありますが、給食の準備をしたり生徒の話したりするので実質労働時間です。
昼休みの15分は勤務上の休憩時間になっているのに、実質的に働かされているのはマジで納得いきません!!
午後の授業終わったらしがち。ブラジルの学校は午前中で終わりらしいけどね。羨ましいっ。
中学校の先生はだいたい週に30コマ授業があってそのうちの20コマを担当する人が多いです。だから週に授業10回分ぐらいは教材研究の時間に当てることができます。といっても体調不良の生徒の対応をしたり、ほかの学校の先生の対応をしていると半分ぐらいはなくなっちゃいます。
小学校だと空きコマは2コマしかないこともザラなのでさらに大変です。
お手すきの先生って文化大嫌いっ!
勤務時間は16時30分までですが、勤務時間を超えても部活動をしています!
さすがに給料を出すべきなんだわ!時給1,500円だとしても月5万は収入増えるぞ!!
部活動が終わって生徒を校門まで送り出したらそれで帰れるわけではなく、明日の授業の準備や行事の準備をしなければいけません。
若い先生ほど経験が少なくて授業の準備をたくさんしなければならないので、若い先生ほど病みやすい環境になってしまっています。
周りの先生も若い先生を助けようとするけど、それでも授業や担任の負担が多い分仕事が多くなってしまいます。
残業代などの手当てが少ないし給料が低い
月100時間以上も残業しているのに「残業代が一切出ません」!
理由は「給特法(公立の義務教育諸学校等の教育職員の給与等に関する特別措置法)」という制度があるからです!
教員の仕事は勤務時間の管理が難しいという特殊性を考慮し、休日勤務手当や時間外勤務手当などを支給しない代わりに給料月額の4パーセントを教職調整額として支払うことを定めている。法律が成立した当時の平均残業時間が月8時間だったことから4パーセントが妥当とされたが、その後、教員の仕事内容が年々複雑化し、勤務時間が長引く一方であることから、この法律が実態と合わなくなったと指摘されている。
この制度がゴミで、普通の企業だったら残業代が出てめちゃくちゃ金持ちになれるのに、教員は頑張っても頑張っても全く収入が増えません。残業代が時給2000円とすると100時間も残業したら20万円も儲かるんやぞ!!!!
問題はお金が入らないこともそうですが、先生たちが時間=お金だと考えられない原因になっていることも挙げられます。
時間が大切なものという感覚がないから、勤務時間外後も平気で仕事をほかの人に降るし、生徒のためという言い訳を使って時間以内に仕事を終わらせ切れない自分を正当化したりしてます。
時間外労働is正義という風潮が悪すぎる
スキルアップが少ない
僕は教員になる前は教員の仕事は毎年生徒が代わる代わる変わっていくから、毎年その子たちに合わせていろいろな行動をしなくてはいけなく頭をたくさん使う職業だと思っていました。
でも、実際は授業は同じ学年の授業を4回やったり、次の年も同じ学年の担当になれば同じような授業をすることになります。これがめっちゃ苦痛で、2回目とか3回目の授業だと「よし!今のわかりにくかったみたいだから改善しよう!」と意欲的になれたんですが、4回目、5回目は同じことを繰り返すからスキルなま~~~~~ったく身に付かないんです!
これで心が折れました。
これは自分の意識の差かもしれないけど、、、
どの仕事でも同じことの繰り返しのルーティーンはたくさんありますが、特に教員は現状維持が好きな人が多いので同じような仕事が増える傾向にあります。だって、不祥事さえ起こさなければ安泰ですからね。
問題を起こさず現状維持しようとする公務員の中で働くのと、新しい仕事を手に入れて生き延びようとする民間企業の中で働くのでは身につくスキルが違います。
仕事は2種類に分けられます。
- 人に「知識」を与える仕事
- 自分の「知識」を蓄える仕事
教師の仕事は知識のバトンを次の世代にパスする超重要な役割ですが、自分を成長させてそれを売るタイプの仕事と比べて自分のスキルは上がりません。
それでいい人はOKですが、自己成長を強くしたい人にとっては成長できないのがツライかもしれません。
教師を目指す大学生はコッチも読んでね
保護者と生徒が偉そうでやだ
近年クレームを言う保護者がかなり増えています。理由はSNSが発達して、他の学校の様子がわかったり悪い情報ばかりが伝達されているからです。
僕のような平教員は勝手に言わせておけや!って考え方をできますが、校長先生など管理職は保護者からのクレームを相当恐れていて、あまり生徒に強く出れないようになってきてしまいました。
例えば、SNSで生徒が学校の問題を話してそれが新聞沙汰になったらその学校の管理職は問題に問われるから相当気をつけています。
その結果、昭和の時代はいたと噂の暴力で解決するような教師は絶滅危惧種になりました。暴力が良いわけではありませんが、教員の力が弱くなったことで生徒に対する指導がしづらくなり、自分が成し遂げたい努力できる学級を実現できなくなっているな~と感じます。
成長には努力させる為のある程度の拘束が必要だと僕は思います
教師の立場が弱くなっていることは働く側としてはやりづらいし、生徒の為にやった行動も声の大きな生徒によってマイナスになる可能性があるから、あんまり頑張れないです(笑)義務教育には退学させる方法が使えませんからね。
やりたくないこともやらないといけない
教師の仕事は教えることがメインかと思っていましたが、教師になって実はそんなことはなかったと気づきました。
- 部活動指導
- 給食の配膳指導
- 下校指導
- 掲示物の作成
- 委員会や学級活動の指導
- テストやプリントの作成
- 教育委員会に出す書類の作成
- 通知表等の作成
- 備品管理書の作成
- アレルギーや病気の書類の管理
僕は授業がしたくて学校の先生になったのに授業以外の仕事が半分くらいあります。
ほかの職業についても自分がやりたいこと以外の内容もやらなくてはいけないですが、教師はかなり多いです。
公務員は国民のためにしっかりとした仕事をしなきゃいけないという文化が根付いているので、書類系がきっちりしているため僕は結構苦手です。
書類系が苦手な人は向いていないかも
SNSでの教員の声
Twitterでも教師のツライ悲鳴が聞こえてきます。
教師で良かったこと
でも教員でよかったこともたくさんあります
- 生徒の成長に立ち会える
- 直接感謝されるのはやっぱり嬉しい
- なんだかんだ笑顔で過ごせる
- 行事のやりがいがあって喜び・悲しみを共有できる
生徒の成長に近くで寄り添えるのは教員の仕事の魅力だし、僕が一番大切にしている「笑顔で過ごす」ことができているのは本当に幸せなことだと思います。
今回は教員のつらいことなどを紹介するだけにしたいので、僕は共有に良かったと思うことについてはこちらの記事の方を読んでください♪↓
別に教員を続ける必要はない
正直教員はやりがいはあるけどコスパの悪い職業です。
明らかに多すぎる労働時間に対して報酬の少なさ、うつ病の先生が多数出るなどストレスが多くていろいろな面に気を使わなくてはいけないから「収入を得るための仕事」としては相当悪いです。
僕自身27歳の時に教員の仕事が嫌になってIT企業に転職しましたが、その時の転職活動はめちゃくちゃスムーズに進みました。
転職した結果やっぱり教員の方が良かったなと思い教師の世界に戻ってきましたが、採用試験に合格するだけだったので、簡単でした。(落ちても講師はがたくさん空いていますしね)
教師は魅力的な仕事ですが、その魅力よりもつらい・大変という気持ちが上回るなら、若いうちに絶対に転職活動をした方がいいです!
教員のブラック労働が叫ばれる中、採用試験の難易度は下がっていますし、 一度民間に転職した後にまた教師に戻ってくることも簡単です。一度外の世界に出ることで僕はいろいろなことを知り、再び教師の世界に戻ってきました。
新しい世界を見ると変わることがある
今の仕事を辞めるのは勇気がめちゃくちゃ入りますが、世の中に職業は1万7千種もあります。
教師に魅力を感じられなくなったら、別の仕事を検討してみましょう!必ず自分に合った仕事が見つかるはずです。
僕はリクルートエージェントに相談してから転職活動を開始しました。色々な参考になる体験談を教えてくれたので、将来に悩んでいる人はぜひ話を聞いてみてください♪
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