「教員の常識は世間の非常識」教師をしている方なら絶対に聞いたことがある言葉です!
教員の働き方は一般の会社から見るとかなり異常で、生徒のためという謎のスローガンのもとに残業など過酷な労働を好んで行う人種が一定数いるからかなり歪んだ働き方になってしまっています。
とはいえ、公務員ってことで、残業代が出ないとはいえかなり手厚い保証があるのは嬉しいです!
今回は教師の働き方と民間企業の働き方を現役教師でありながら民間企業の経験もある“三葉”が解説します!
- 教員経験も民間経験もある
- 教員歴7年目の29歳
- 民間のIT企業で1年間働く
- 教師の経験を生かしてわかりやすく解説!
教師と民間企業の違いを簡単に比較するとこんな感じです。
教師のメリット・デメリット
教師のメリット | 教師の | デメリット
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子どもの成長が見られる お金のことを考えなくていい 笑顔で過ごせる 安定した収入 | 残業が多すぎる なのに残業代はない スキルUPができない やりたくない仕事が多い |
民間企業のメリット・デメリット
民間企業のメリット | 民間企業の | デメリット
---|---|
働く時間がしっかりしている 残業代がもらえる オンオフがしっかりしている 努力次第で昇給できる | 嘘が必要 企業ガチャがある ドライな人が多い クビになるリスクがある |
2つの仕事で大きく変わるのはこの3点です!
- お金について
- 時間について
- 働き方について
お金について
生きる上で大切なお金は教師の方が安定していますが、上限が決まっているので、あんまり向上心を持って仕事に取り組めないな~と感じます。
- 教師は安定した給料が保証されている
- 民間企業は努力で昇給が可能
教師は安定した給料が保証されている
- 万一の保証がある
- クビになることがほとんどない
- 給料が上下しない
教師は公務員だから安定した給料が保障されているのは嬉しいです。また、万が一の病気で休む時や産休育休で休む時の制度がしっかり保障されているのもポイントが高いです。
そしてよっぽどのことを起こさない限りクビになることはありません。
また教師は給料が上下することはほとんどなく、年功序列で少しずつ上がっていきます。そのためどんなに努力しても給料がほとんど上がらないのはデメリットの一つです。
良くも悪くも決まった給料がもらえる
民間企業は努力で昇給が可能
それに対して民間企業は自分の努力次第で昇給が可能です。
自分のスキルを伸ばして新しい仕事ができるようになればその分給料も上がるし、資格を取ることで昇給する会社も数多くあります。
自分の能力を上げることで会社や社会に貢献できて、自分自身も昇格して給料が上がって豊かな暮らしを送れるようになるのは楽しい面もあります。
実力がある人ほど民間の方がオススメ
時間について
- 教師は時間=お金の感覚がない
- 残業は教師の方が圧倒的に多い
- 民間の方が有意義な時間を過ごせる
教師は時間=お金の感覚がない
教師の働き方は全然時間を大切にしていないから僕は大嫌いです。それが原因で1度民間企業に転職をしました。
勤務時間は16:30までなのに、部活が終わるのが18時。全く勤務時間が守られていなくて、イライラするし、教師の中ではみんなで一緒に大変な想いをすればいいじゃん!っていう終わった考え方をする人が多いので。なかなか働き方改革が進みません。
民間企業で働く人であれば、人を雇うのにお金がかかることは誰もが理解しているし、仕事に対して想定よりも時間をかければ追加の費用が発生することも理解しています。
なのに先生たちは全然時間を大切にしない!生徒には時間を大切にしなさい!!と日々偉そうに喋っているにもかかわらず!
お金を扱っていないからお金の大切さを知らないんだよね
確かに、教員の数が少なくてやりくりが難しいのは間違いないですが、やりがいが大きい仕事なだけに仕事量が多くなっても気にしない意識の低さが良くないと思っています。
残業は教師の方が圧倒的に多い
そんなこんなで教師の残業時間はめちゃくちゃ多いです。
一番大変だった中学教師なりたての1~3年目は5~7月頃の残業時間は月100時間を軽々オーバーしていました、、、
残業代が時給2000円だとすると20万以上儲かっています、、、でももちろん教師には残業手当が一切付きません。
IT企業で1年間働いていたこともありますが、月の残業時間は10時間を超える月はなく、ライフワークバランスは安定していました。教員とは大違いですわっ!
仕事自体は楽しかったから残業も許せたけど、今思うと怒りが混み上がってくる(# ゚Д゚)
教師の仕事が楽しい人ならいいですが、プライベートでやりたいことがある人は残業が多い教師は向いていませんね。
(まぁ教師だけが残業が多いわけじゃないですけどね)
民間の方が有意義な時間を過ごせる
民間企業の方が自分の成長につながるし、会社がコストを支払って自分を成長させてくれます。
教師の仕事は自分が持っている知識を生徒に分け与える仕事です。これは素晴らしいことなんですが、自分の知識がなかなか身に付きません。
僕自身最初のころは、教材研究も楽しくてガンガンやっていましたし、新しい知識が増えて楽しかったんです。でも3年生を2回目教えることになると、まぁ前と同じでいっか~となってしまい、自分のスキルアップ量が減っていきました。
これは僕自身の問題でもあるけどね
5年目、6年目になると学校内の雑務が増えて、教材研究に充てる時間も減り、どんどん自己成長のチャンスが減りました。
僕が転職した民間企業で僕が大きく成長できたかというと、別にそんなことはないんですが、少なくともパソコンのスキルはめちゃくちゃ上がったので、やはり民間企業の方が自分を成長させることができます。
働き方について
労働時間が多いとはいえ、僕は教師の方が充実した働き方が出来ていると思います。仕事は大変ですが、日々笑顔で生活できるのはいい人生を送れていると実感します。
- 教師は笑顔で過ごせる
- 民間の人間関係はドライ
- 民間は最先端の技術を使える
教師は笑顔で過ごせる
教師の一番のメリットは「日々笑顔で過ごせること」です!
民間企業にいた時はお金のことを考えないといけなかったし、商品を売るために嘘をついたりつかれる経験をしてきました。教師がお金に無頓着なのはよろしくないことですが、金銭的な損得を考えずに楽しく過ごすことができます。
もちろんウザい生徒はいますが、逆にめっちゃいい子で人懐っこい生徒もいるので、休み時間は誰かが喋りにきて、笑いながら会話をすることができます。
人懐っこい子はやっぱり可愛い
民間企業の時はお金のために働いている感が強かったけど、教師は社会のために働いている感覚が強くていいですよ~
民間の人間関係はドライ
民間企業に転職して一番ビックリしたことは、仕事中の会話のなさです。
教師時代は、自分の授業がない空きコマの時間はほかの先生とかなりくだらない話をしながら、成績処理とかの雑務をして笑いながら仕事ができていました。
しかし、民間企業にはそんな文化がなく、仕事時間は黙々と作業をして休憩時間に多少のおしゃべりをする程度でほとんど会話がありませんでした。
職場の静けさに超ビビった!
この変化はめちゃくちゃ驚きました!民間企業はタイムイズマネーの意識があるからこそ、勤務時間は懸命に働かないといけなくて、正直しんどかったです(笑)教師は残業代がでないけど、くだくだおしゃべりしながら仕事ができていいですね(笑)
拘束時間は長いけど、楽しく仕事がしたい人に教師はオススメ。逆に仕事はちゃっちゃと終わらせて自分の時間を作りたい人は民間企業がオススメです!
民間は最先端の技術を使える
民間企業はすべての会社ではないですが、最先端の技術に触れる機会が多いです。教師は公的機関ゆえの金銭的な制限があるから、なかなか新しい技術に触れることができません。
学校の先生のパソコンってコストを抑えるために、めっちゃ古いタイプのものが平気で使われています。具体的にはcore i3とかを平気で使っています。
なので、ICTの活用をするぞ~タブレットの配布だ~と学校で言ってはいますが、先生たちの技術力はたいしたことありません(笑)
一方民間は場所によるけど、新しいパソコンを使うことができるし、新しい情報を取り入れることができるから公務員との差を開くことができます!
教師は労働時間が長いが豊かに暮らせる
僕の意見を交えて教師と民間企業の違いを解説しましたが、結論は「教師は働く時間が長いけど、楽しく働ける」ってことです!
お金儲けのための嘘をつく必要がないし、日々笑顔で過ごすことができるのは教員の最大のメリットです!
笑顔の健康効果は高い!
でも、教師の仕事が楽しくなくなった時は教師の辞め時だとも思っています。僕も40歳までには別の仕事をしている気がするし、日々転職も視野に入れて仕事をしています(笑)30歳を超えると転職がしにくくなるので、迷っている人は早めの行動がオススメです(笑)
僕自身も悩みながら生きていますが、このブログで僕の思考を残すことで誰かの役に立てばいいな~と思っています。
今大学生で教師になろうとしている人に伝えたいことは、僕はなりたくて教師になりましたが、教師になってから民間企業に行くと文化の差にめっちゃ驚いたし、後悔がないわけではないです。
大学生が持つ日本特有の”新卒カード”はプラチナカードばりに価値が高いから大切に使ってくださいね!(僕は新卒カードの切り方を後悔しています)
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ここまで読んでくださりありがとうございましたっ!
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