クラス替えってどうやって決まるの?
もうすぐ新学期!新しいクラス楽しみだ~
4月といえばクラス替え!新しいクラスのメンバーがどうなるか楽しみになりますよね♪
そこで今回は中学校の先生を続けて6年目になる僕が、生徒には絶対に言えないクラス替え秘密の真実を暴露してしまおうと思います!
今回の記事は先生たちが「どうやってクラスのメンバーを割り振っているのか」「希望のクラスになるのはどうすればいいか」をご紹介します!
楽しみだ!
それでは行きましょう!
① 全体的な決め方
誰がクラスを決めるの?
そもそもクラスって誰が決めるの?
うん、気になるよね。クラスを決めるのは名義上は校長先生になっているけれど、実際は前の学年の先生です。
例えば、新2年生のクラス決めは前の1年生の先生が決めます。新3年生のクラス決めは前の2年生の先生が決めるといった具合です。
この時クラス決めの会議でメインで決めていくのは、次も同じ学年になりそうな先生で、多くの場合は1組の先生が副主任というちょっとえらい立場だから、1組の先生が主軸になっていることが多いです。
後は先生たちの会議は若い先生はあんまり発言権がないし、50代とかの先生は若い人に任せるっ、といった雰囲気を出すので、クラス決めでも30代の先生ががっしり主導権を持っています。
前の学年の先生でクラスは決まるんだね
クラスの決め方
クラス決めで一番大切なのは、クラスのバランスです。
バランスって何?
具体的にはテストの平均点が同じくらいか、クラスのリーダーは同じ人数になっているか、問題を起こす生徒が別々になっているか、不登校生徒がしっかり分かれているか。を気にしています。
勉強ができない生徒ばっかりが集まると、ペアやグループで教え合って実験したり学習する方法を取りにくくなてしまいますし、リーダーがいないクラスだと担任の経営が大変になっちゃいます。
クラス分けの段階だと、来年の先生が確定していないので、なるべく均等にしてどこかのクラスに負担がかからないようにしています。
平均点・リーダー・問題児・不登校が均等になるようにしている。
全体のクラス決め会議の全体の流れはこのような感じです。あくまで僕が今まで5回経験したクラス決めの方法です。
といった手順で決めていきます。
手順を詳しくしてみてみましょう。
①リーダーの生徒をA/B/Cのランク付けをして、均等に割り振る
最初のリーダー分けは前の担任の先生がA/B/Cに分けて一応他の先生で確認して決めます。Aは一人でもしっかりリーダーになれる生徒、Bはサポートすれば頑張れる生徒、Cは担任の先生が期待していて来年頑張って欲しい生徒といった具合です。
リーダーランクが決まったら、クラスの中で学級委員がしっかりと決まるかを考えながら、リーダーのバランスをとります。
この時BやCのリーダー候補がしっかりと輝けるように、しっかりしたAのリーダーとの仲の良さなどの相性を考えています。
リーダー同士のパワーや相性を見てバランスよく分ける
ってことは強いリーダー2人は一緒にならないの?
そうですね。生徒会に立候補するような学年でトップクラスのリーダーはたいてい別々のクラスになっちゃいますね。
②問題児の生徒を✕/△にして、均等に割り振る
次に考えるのは問題行動を起こす生徒です。問題児はリーダーとセットで考えます。
例えば、リーダーの中にはみんなに声をかけてクラスを引っ張るタイプと、決められたことをしっかりすることでクラスの模範になるタイプがいます。
問題児って基本的にGoing my wayだから模範タイプのリーダーだと良い作用にならないことが多いので、直接的に声をかけられるリーダーがいるクラスに入れることが多いです。
後は担任の先生の負担が大きくなったり、授業がちゃんとできるようにバランスを考えています。
問題児のクラスを決める時に、その子と仲がいい生徒についても考えます。中心の問題児に流されて一緒になって悪いことをする生徒はしっかり離すし、逆に問題児をいい方向に引っ張れる子を同じクラスにしたりします。
先生たちが選んでいるわけじゃないのね
③不登校の生徒を中のいい子と一緒にする
次の不登校の生徒について考えていきます。第一に考えるのは不登校の生徒が学校に来たくなるクラスをつくることです。
具体的には、不登校の生徒と仲がいい生徒を一緒のクラスにしたり、いじめなどの問題によって不登校になった場合は絶対に原因になった生徒と違うクラスにするし、なんなら1組と5組のように離れたクラスにします。
後、不登校が多いクラスができると、班での活動が大変だったり、担任の先生がする連絡が多くなったりと負担が大きくなるのでこれもなるべく均等にします。
不登校の生徒は仲のいい生徒と一緒にする
先生たちもできれば全員学校に来てほしいと思っているので、不登校の子のことはかなり考えています。だから何かが原因で不登校になっている人は、絶対に担任の先生にどうして不登校になったのか、学年で仲のいい人は誰なのかを言っておきましょう!
④成績順に並べて平均点を近くする
ここまでリーダーと問題児を分け終わったら成績のことを考えます。
平均点ももちろん大切なんですが、人に教える力がある生徒のバランスがいいかも考えています。そのクラスで授業をした時に教え合うグループがないと本当に大変だから、友達に教えることができる生徒の数と勉強が苦手は生徒の数はなるべく同じようにしています。
⑤問題が起きた(いじめなど)の生徒を離す
成績順に全員をクラスにいったん入れるととりあえずのクラスが完成します。
ここから、過去に問題が起きた生徒を別々のクラスに分ける作業を行います。いじめがあったなどの大きなトラブルは絶対に別のクラスにしますし、誰かを極端に嫌っていたり、逆にあまりにも仲が良すぎでず~っと一緒にいるせいで新しい人間関係を気付けなさそうだったりする場合も離します。
この時の離し方は、別のクラスの問題がなくて成績が同じくらいの子を入れ替えるって方法です。なのでぶっちゃけこのへんの変更は適当なので同じクラスになるかは運しだいってところです。
結局運なのね~
その他で考えていること
その他細かいことで先生たちが気にしていることはここら辺です。
◯ピアノが弾ける生徒
小学校でも中学校でも、合唱コンクールでクラスが困らないようにピアノが弾ける生徒を各クラスに分けるようにしています。
ピアノを習っていて、合唱コンクールを任せられるなって生徒は一クラスに1,2人しかいないので、学年の中でピアノを習っている人同士が同じクラスになる確率はかなり低いです。
つまり、自分がピアノを弾けて一緒のクラスになりたい友達もピアノが弾ける場合は同じクラスになれる確率がめっちゃ低いってことです。
◯学級委員が決まるか
中学校には生徒会や給食委員長・図書委員長といったクラス以外のリーダーも必要になってきます。
最高学年のクラス決めはリーダーの人数がいればOKというわけじゃなくて、生徒会に立候補して当選するのは誰になるかも考えて、1つのクラスから生徒会や委員長がたくさん出てしまうとクラスの学級委員がいなくなってしまうので、そこら辺のバランスも一応考えます。
一応ってのは、まぁ誰が生徒会になるとか、委員長になるかなんて結構運ゲーだからそこまで気にしてはいません(笑)
◯クラスがうるさい・おとなしい
これは割と大事で、クラスの雰囲気が偏り過ぎないかは気にしています。
問題児=うるさい生徒なことが多いので、最初の時点で結構わかれてはいますが、授業をした時に反応が薄いクラスだと授業が進みにくくなりますし、逆に静かに問題を解くときに、あまりにもうるさくなると集中して勉強している子がかわいそうです。
ってことで、発言ができるかなどのクラスの雰囲気まで考えています。
◯運動能力
運動能力は正直クラス替えでは意識していないです。問題児やリーダーのことを考えてクラスを組むと、もうそれ以上動かせんわ!ってなってきます。
体育祭のことを考えると運動能力のバランスをとっておかないと、短い練習期間だと練習したところで挽回できないほどの差が生まれてしまいます。
体育祭は合唱コンクールに比べてかなり基礎能力で決まりますからね。
とはいえ、特にリーダ―でも問題児でもない生徒で成績が同じくらいなら交換することはできるから、文化部が多すぎるから少し変えようか、とかサッカー部が多いから少しわけようかってくらいの変更はします。
文化部と運動部のバランスは考えている
② 一緒のクラスになる方法
じゃあどうやったら友達と一緒のクラスになれるの?
これについては結構難しいです。正直クラス決めは生徒の数だけ考えなければならない要素が増えるので、リーダーの数やいじめなどの大問題以外の要素は物理的にしっかりと決めきることができません。
なので、まぁこの子なら大丈夫でしょ!って案外ルーズに決めているところもあります。正直、リーダーでも問題児でもない普通にしている人が、夢描いている希望のクラスになる確率は20%くらいです。大抵上手くは行きません(笑)
じゃあ無理なの?
確率的には低いですが、先生がオススメする仲のいい人・好きな人と一緒になる作戦をお伝えします!
この2つが有力な作戦です!
作戦①ひたむきで一生懸命な姿を見せる
これは先生たちがみんな共感すると思いますが、一生懸命にクラスのために貢献している生徒の要望は叶えたいと先生たちも思っています。
特に誰かと離さないといけないっていう問題を起こしていないのなら、やっぱりクラスの配布物の係を手伝ってくれたり、困っているクラスメイトを助けてあげたりしている生徒が「この子と一緒になりたい!」って言っていると叶えてあげたくなるものです。
先生たちにとって大きな問題を起こさない限りは、誰がどこのクラスでもさほど問題ではありません。
先生にとってはあんまり意識してないのね
そうですね。クラス替えだけに限った話ではありませんが、ひたむきに頑張っている人は得をしていると思います。
クラス替えで自分の希望を叶えるために最も効果的なのは、ひたむきに頑張って、1月~3月の間に担任の先生と相談する機会があると思うので、そこで来年のクラスは○○と一緒がいいですって言うと一生懸命な姿を見せることが出来ていれば、先生が希望を叶えてくれるかもしれません。
作戦②正の相互作用を生む
もう1つの作戦は、学級委員をするような人となら、協力してクラスを引っ張れると先生に思ってもらえれば一緒のクラスになれる可能性が上がります。
リーダーの分け方の時に話しましたが、リーダーがいれば頑張れるサブリーダーは、リーダーとの相性で決めることも多いです。
なので、今同じクラスなら一緒に何かを企画したり、クラスに呼びかけをしたりすると来年も2人でクラスを引っ張れるなって思ってもらえます。
お互いにいい影響を与えられるといいんだね
仲よく一緒に活動していれば、同じクラスになる可能性大幅UP!
③ クラスが別になる理由3選
クラスが別になる理由は次の通りです。苦手な人と別のクラスになるかはココに注目!逆に一緒のクラスになるためにはこの条件にならないようにしましょう♪
主にはこの3つです。
大きなトラブルがあった
これは絶対に離します。保護者から相談があった場合には先生たちも記録を共有しているので、学校の中で嫌がらせがあったり、悪口を言われたって情報があった場合はしっかり気を付けています。
学校では、生徒と先生が1対1で話す機会が設けられるはずなので、深刻な場合はしっかりと先生に相談しましょう!
保護者が相談している場合は、先生たちも動くしかないんです。クレームめんどくさいから(笑)
ただ、じゃ親に言ってもらえばいいじゃん!!って発想になると思いますが、よっぽどどうしても変えて欲しい!変えてくれないと学校に行けなくなる!レベルじゃないと先生たちもただのワガママだと思ってクラス決めに考慮しませんし、何より先生との関係が悪くなります。
この作戦って親を利用して自分の思い通りにしてやろうというものなので、先生たちはそういう小賢しいことをしようとする生徒が嫌いです。もちろん先生たちが確かにこれは変えておかないとな、と思ったなら小賢しいなんて思いませんが、自分の希望を通すために親を利用するのはいい方法ではありません。
特に○○さんと同じクラスがいいですって希望は基本的には通りません。通るのは○○さんとは××という理由で別のクラスがいいですという内容です。
どうしても変えて欲しい人がいる場合は親を頼ってもいいけど、最終手段だと思うこと
仲が良すぎて先生の話を聞かない
これも同じクラスにならない理由の1つです。特に小学生の場合はこれが多くて、仲が良すぎて授業中でもおしゃべりをしていたり、新しい人間関係を築けない雰囲気がある時は別々のクラスにします。
中学校のクラス決めでも小学校からの情報を頼りに決めている部分もあるので、学年のクラス数が多いほど小学校の先生が言っていることだからよくわからんけど、とりあえずわけとくか~ってテンションでとりあえず別のクラスにしておきます。
これに関しては基本どうすることもできず、小学校の先生の判断もあるので、全然同じクラスにならない場合はきっとそういうことでしょう(笑)新しい友達を作ってください!
付き合っていたことがある
元カレ・元カノとか今のカップルとかは先生たちにとっては危険因子の1つです(笑)
実際僕の体験談で、クラスの女の子が急に保健室によく行くようになって、人が怖いとか人間が信じられないとか言うようになったんです。
僕も心配して保健室でどうしたの?って話を聞いていて、だんだん良くなってきたんです。1か月後その子が復帰した時に別のクラスの先生から、うちのクラスの生徒と1か月前に別れたんだってって教えてもらいました。
その時の気持ちと言ったら。。。人が怖いってなんの話だったんだ!フられたのに適当な理由つくって凹んでるんじゃねぇ!普通に振られたって言え!!
とまぁめんどくさかったんです。元カップル同士もいい関係ではないでしょうし、これもとりあえずバラバラにしとけってテンションで別のクラスにします。
カップル・元カップルは別のクラスにする
④ 先生の決め方
先生ってクラスを選べるの?
よく生徒に先生はこのクラス選んだんだ~って言われるんだけど、全然そんなことないんです。
転勤(別の学校に行く)先生を教えてもらえるのが3月の頭くらいで、校長先生とかが各学年の主任の先生から決めて、次に担任の先生を決めているので、担任の先生が何年生を受け持つか決まるのは4月1日になります。
ってことはクラス替えの後なんだね
はい、基本的にそうなります。ただ、別の学校に異動になる先生は3月の後半にはわかっているので、あの先生がいなくなるってことは~自分はこの学年に残りそうだな~って雰囲気をつかむことはできるから、学年の中心の先生が生徒と一緒に上の学年に上がるかは大体わかってます。
その中心の先生はいる前提で生徒とクラスを決めていくことはありますが、基本的には生徒のクラスを割り振ってから、そこに適した先生が入るという流れです。
クラスを決めてから先生が決まることがほとんど
つまり、先生が希望のクラスを持つことはないよってことです。
4月1日に生徒が完全に決まったクラスと学年の先生が決まった後に、どのクラスをどの先生が担任するかが決まっていきます。
最初は学年の中で1番の問題児が誰かを考えて、その問題児がいるクラスに生徒指導の先生などのしっかりとした先生が担任になることが多いです。
あとは、よく保健室や相談室に行く配慮が必要とされる生徒がいるクラスに優しい先生や女の先生が入ったり、暴力的な行動をする生徒がいるクラスは男の先生にしたりと考えています。
この辺を考えているのは、新しい学年主任の先生なので、僕のような普通の担任は持つならこのクラスがいいな~って願うしかありません。(笑)
担任の先生も意外と願ってる(笑)
どうだったでしょうか?
あんまり生徒には言えないクラス替えの真実を暴露してみました!まぁ結論神頼みが一番いいってことです(笑)
学生のみなさんは、いいクラスになれるよう担任の先生に良い子アピールをしてみてください♪
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